2006/06/11

ムフタール通り

映画『アメリ』にも登場した、ムフタール通り。

この日は“ちょっと一杯”的なノリで、夜から出掛けました。
といっても8時じゃまだまだ明るいので、夕暮れ時といった感じです。
ムフタール通り目指して細い道をくねくね歩いていくと、石畳の舗道の白さが、まだ薄い闇の中にどこか幻想的に浮かびあがります。

ムフタール通りは大きな通りではありませんが、とても活気のあるところです。クレープリーや食堂、エピスリーなどが、両脇にひしめき合うように並んでいます。少しずつ深まる夜に街の灯りがぽーっと滲んで、石畳を踏みしめながら歩いていると、楽しい気分になってきます。

噴水のある広場に突き当たりました。ここのカフェでひと息することに。
日曜の夜だというのに、広場にはたくさんの人。心地よい賑やかさの中、テラスでのお酒も、いちだんと美味しく感じます。

とりわけ気に入ったのは、通りにある乙女なジェラート屋さん。
色とりどりのジェラートで、バラの花をつくってくれます。食べちゃうのがもったいない…

すっかり夜も更け、ムフタール通りをあとにしました。しんと深まった夜の闇に、窓からひっそりこぼれる明かり。静かに佇むカルチェ・ラタンの街並みは、朝になればまた現実の世界が始まるなんてとても信じられない、どこか別世界に迷い込んでしまったような光景でした。

・・・・・て、感傷にひたってる場合じゃなく、終電まにあうのか?!( ̄□ ̄;)!!って感じでしたけどね、実際は。